2025/07/08

Taiwan Today

文化・社会

先住民族・ジェンダーの平等・外国人労働者に焦点を当てた写真展

2022/08/02
国家人権委員会は1日、華山1914文化創意産業園区で写真展「向光而生—台湾人権撮影特展」の開会式を行った。この写真展は、(1)台湾先住民族、(2)ジェンダー平等、(3)外国人労働者の3つに焦点を当てたもの。(国家人権委員会サイトより)
設立2周年を迎えた国家人権委員会は1日、華山1914文化創意産業園区で写真展「向光而生—台湾人権撮影特展」の開会式を行った。この写真展は、(1)台湾先住民族、(2)ジェンダー平等、(3)外国人労働者の3つに焦点を当てたもの。これらの議題に長く関心を寄せてきた写真家の謝三泰さん、蔡明徳さん、黄子明さん、それに台湾の通信社である中央通訊社(CNA)が計100点の貴重な写真を提供している。展示は8月1日から15日までとなっている。
 
国家人権委員会の陳菊主任委員は、「台湾はこれまで、差別、偏見、ステレオタイプな見方などに起因する衝突事件が数多く発生してきた。しかし、これらの衝突は社会の変革をもたらし、台湾が転換期を迎えて進歩するチャンスにもなってきた」と指摘。特に代表的な事件・事故として、1987年の「湯英伸事件」、2000年の「葉永鋕事件」、2019年の「南方澳大橋崩壊事故」を挙げた。湯英伸はツオウ族の若者で、台北で出稼ぎをしていたところ、差別に耐えられず3人を殺害した。この事件により、台湾先住民族に対する差別や不公平な待遇などの問題が注目された。また、「男性らしくない」ということで学校でいじめを受けていた葉永鋕さんが亡くなった事件は、教育現場におけるジェンダー平等教育の欠如を浮き彫りにした。さらに、2019年に発生した南方澳大橋の崩落事故では、台湾に出稼ぎにきていた外国人労働者が犠牲になり、外国人労働者の待遇に関心が寄せられた。
 
陳菊主任委員は、「台湾では先住民族、ジェンダーの平等、外国人労働者のいずれの問題についても改善してきたが、改善には決して終わりがない。自己反省し、要求していかなければならない。我々は全世界の先進的な国と協力し、共に人権を守り、尊い事由と民主主義を守っていきたいと考えている」と強調した。
 

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